
第2回 | 免疫力を高めるのがカギ 風邪・インフルエンザ対策
気温が下がる冬場は免疫力が低下するといわれています。
寒さのために体温が低下すると、免疫細胞の働きが鈍くなるのです。
風邪やインフルエンザが猛威を振るうこの季節。
手洗い・うがいはもちろん大切ですが、その前に、これらに負けないからだの免疫力を高めることが先決です。
今回は身体の免疫力アップの方法を考えましょう。
栄養バランスを考えた食事を摂ろう

身体が元気になるために必要な「6つの基礎食品」
まず免疫力を大きく左右するのが食事。身体を元気に機能させる栄養素はたくさんあり、互いに働きあって作用しています。
栄養はバランスよく摂ることが大切なのです。
その目安は6つの基礎食品。
①肉・魚・卵・大豆、②牛乳・乳製品・海藻類・小魚、③緑黄色野菜、④淡色野菜・果実、⑤穀類・いも類、⑥油脂製品。
①〜⑥をバランスよく摂る食事を工夫しましょう。
ストレスは免疫力にもダメージを与える
科学的に証明されたストレスの怖さ
ストレスは免疫力を低下させる原因のひとつです。
私たちがストレスを感じると、脳内で腎皮質刺激ホルモンが分泌されます。これが血液の流れに乗ってリンパ球の働きを抑制し、免疫を低下させるのです。
ぬるめのお湯でゆっくりと入浴するなど、 リラックスすることを心がけてください。
きちんと睡眠をとろう
良質の眠りは免疫力を高める
風邪をひいたときはまず睡眠。それにはちゃんとした根拠があります。睡眠中は、交感神経の緊張がとれ、副交感神経が働きリラックスします。そうすると、免疫細胞の働きが活発になるのです。風邪をひいたり、熱が出ると眠くなるのは、免疫力を高めようとする身体のメカニズム。少しの時間の昼寝や身体を横にするだけでも免疫力は高まるのです。
身体が冷えると免疫力も低下する
目標は36.5度、低体温は万病のもと
人の体温は36度から37度。平熱より5度高くなっても人はすぐに死ぬことはありませんが、逆に5度低くなれば、代謝活動が阻害され、人は生きていくことができません。人間の体は体温の低下に弱いのです。平均体温が1度下がると免疫力は約37%下がり、平均体温が1度上がると免疫力は約60%活性化します。体温が下がると免疫細胞の働きが鈍くなり、ウイルスや細菌を分解することができなくなるのです。
体調がすぐれないときに熱が出るのは、体温を上げて免疫力を上げようとする防衛反応といわれています。体温が低めの方は平熱36.5度を目安に身体を温める工夫をしましょう。
身体の中から温めよう
年齢とともに体温は低下する
筋肉は熱の生産工場。年齢とともに筋肉が減少してしまわないよう、筋肉のもととなるたんぱく質をしっかり摂り、ストレッチなどを続けることが大切です。
冬場は特に食材選びも大切。朝食はパンにサラダにコーヒーという方は多いのですが、これらはすべて身体を冷やす食べ物です。
筋肉も体脂肪も多い欧米人にはちょうどいいのですが…日本人はコーヒーより紅茶、パンより玄米を。また冬が旬の野菜や土の中で育つ野菜は身体を温めてくれる食材。さまざまなメニューに応用できる粉末ショウガなどもおすすめです。

免疫力アップに笑いが効くのは本当?
笑いの効能
笑うと元気が出ることは誰しも経験しています。
ではそれが免疫力アップに結び付くのでしょうか?アメリカでは1982年に、医師や心理学者を中心に「笑い療法学会」が発足し、医療における「笑い」の効用が本格的に研究されています。笑いには自律神経の働きを安定させる神経伝達物質を増加させ、痛みを忘れる効果があることがわかったそうです。
国内でも実際笑いによってウイルスやがんをやっつけるナチュラルキラー細胞が大幅に活性化したという報告もあり、「笑う」ことも免疫力を高める有効な手段であることがわかりました。実際笑わなくても笑いの表情をつくるだけで効果があるといいますから、元気な冬のために、まず笑うことから始めてみてはいかがでしょう。