トレーニング、筋肉とコラーゲンについて、城西大学男子駅伝部の櫛部慎二監督、城西大学薬学部医療栄養学科の真野博教授にお話を伺いました。
ランニング、駅伝のトレーニング継続にコラーゲンペプチド
2018年9月発売の「ランニングスタイル」11月号に、城西大学男子駅伝部監督のコラーゲンペプチド利用状況のインタビューと城西大学男子駅伝選手の臨床試験の結果が掲載されました。

城西大学 男子駅伝部
創部3年目で東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)に初めて出場して以来、箱根駅伝、出雲駅伝に確かな実績を積んでいます。第94回箱根駅伝(2018年1月)では総合第7位となり、次回大会のシード権を獲得しました。男子駅伝部の部員は約60名。
寮生活をしながら次の大会を目指して毎日自分の心身を鍛えています。
トレーニング前後のコラーゲンペプチド摂取

城西大学 男子駅伝部 櫛部慎二 監督
負荷の大きい長距離選手にとって重要なのは、いかにケガをせずにトレーニングを続けられるかです。そこで重きを置いているのが栄養補給。とくに、骨、筋肉、血液をつくる栄養素である“たんぱく質”の摂取は必要不可欠。そのなかで着目したのが、“たんぱく質”の一種であるコラーゲンを効率的にとれるコラーゲンペプチドです。
コラーゲンペプチドは普段の食事やトレーニング前後のサプリメントとして簡単に摂取できる優れもの。とくに毎日の「みそ汁」に入れてとるのがおすすめで、味が変わらないことから、選手の多くがケガの予防や体づくりに積極的に役立てています。
トレーニングと栄養の両面で改善をはかることにより、現在では以前よりも故障者の減少がみられるようになりました。今後もこの取り組みを継続して、さらなる競技力向上を目指して指導していきたいと思います。
運動前:ケガの予防
「たんぱく質(アミノ酸)」補給=エネルギー補給、体づくり
「活性型ペプチド」による関節や筋肉のケア(運動中のケガの予防)
運動後:損傷の修復
「たんぱく質(アミノ酸)」補給=疲労回復、体づくり
「活性型ペプチド」による関節や筋肉のケア(運動後の損傷の修復)
関節や筋肉のケアとコラーゲンペプチドの可能性

城西大学薬学部 医療栄養学科 管理栄養士養成過程 真野博 教授
コラーゲンは人間の肌、骨、軟骨などに存在し、体重65kgなら体の中に4kgも含まれています。肌だけでなく、体の基盤となっている証拠です。コラーゲンは、肉や魚の骨・皮などに豊富に含まれていますが、毎日とるのは難しいうえ、消化吸収がよくないのが難点です。その問題を解消するのが、コラーゲンを細かく分解した「コラーゲンペプチド」。コラーゲンペプチドは分子が小さいため、冷たい水によく溶け、体の吸収性も高いのが特長です。
また、コラーゲンペプチドは純粋な“たんぱく質”なので、糖質や脂質が含まれていません。そのため、カロリーをそれほど心配することなく、“たんぱく質”を補給することが可能です。
今回は、城西大学の男子駅伝部員51名を「コラーゲンペプチド」を摂取するグループと「プラセボ(疑似薬)」を摂取するグループに分け、選手にはどちらのグループかを知らせずに1日5g摂取してもらいました。そして試験開始前と終了後に、ヒザの痛みの変化をJKOMスコアという方法を検証しました。
※JKOMとは、関節痛の程度を評価する自記式質問紙調査
グラフ1 ヒザの痛み

JKOMスコアによる指標。全25問で構成される自記式質問表でスコアをつけたもの。重症なほど高得点となる。コラーゲンペプチド群のほうがヒザ痛が改善されたと感じた人が多かった。(青:摂取前 黄色:4週間後)
グラフ1を見ていただくとわかりますが、4週間後の値を比べたところ、すでに「コラーゲンペプチド群」で、ヒザの痛みを感じる人が明らかに減少していました。
グラフ2 筋肉の分解

筋肉が損傷して分解が進むほど血中の3-メチルヒスチジンと呼ばれる成分の濃度が高値になる。グラフから、コラーゲンペプチド群のほうが筋肉の分解が進んでいないことがわかる。
また、筋肉は負荷がかかると損傷して分解されますが、グラフ2のとおり、筋肉の分解の程度を示す指標(筋肉分解マーカー)が「プラセボ群」では上昇しているのに対し、「コラーゲンペプチド群」では減少傾向にあることがわかりました。この結果により、コラーゲンペプチドが、関節だけでなく、筋肉にも影響をあたえる可能性があると考えています。
文責:コラーゲンナビ推進委員会 運営事務局:小田義高