このブログを検索

みそやみそ汁には、免疫力を上げるなどの健康効果がいっぱい。1日1杯のみそ汁習慣を始めてみませんか?

9割が軽減!?〇〇痛の人が知っておくべき高吸収型コラーゲン

健康寿命を延ばすための必須の栄養

年齢を重ねるにつれて、関節痛に悩む人が急増します。最近特に増えているのが、『わかさ』の今号でも取り上げている腰変形性関節症といった病気です。腰痛やひざ痛を放置すると、歩く機会が減って足腰の筋肉が衰え、やがて寝たきりになって要介護の状態を招く「ロコモティブシンドローム」に陥ることもあります。

関節痛の原因はさまざまで、関節軟骨のや筋肉の衰えのほか、骨そのものが弱くなることも考えられます。改善には運動療法や薬物療法がありますが、栄養補給も欠かせません。

私は、国立愛媛大学で高齢者の健康寿命を延ばす方法を日々研究しています。こうした研究の中で関節痛改善のために特におすすめしたい栄養が、高い美容効果で知られる「コラーゲン」です。

関節痛対策の栄養といえばグルコサミンが有名です。それでも私がコラーゲンを推す理由は、関節痛の改善(後述)のほか、骨や血管、肌、髪など全身のあらゆる組織の若さを維持するのに役立つためです。というのも、コラーゲンは「たんぱく質」の一種なのです。

たんぱく質は、体の約20%を占める、まさに「体の土台」ともいうべき栄養で、私たちはたんぱく質なしでは生きられません。ところが昨今、特にシニア世代に、たんぱく質不足の人が激増しています。すると、老化が早く進み、健康寿命を縮める重大原因となります。

ところで、たんぱく質の補給というと、プロテイン食品が知られますが、中高年が補給するならコラーゲンが断然おすすめです。なぜなら、関節痛の改善以外にも

・細胞を活性化させ、若さを保つ
・強くしなやかな骨を作る
・血管年齢が若返る
・高血圧や高血糖を正常化へ導く

など、多彩な働きがあると確認されているからです。

コラーゲンは、数あるたんぱく質食品の中でも「プレミアム(上質)なたんぱく質」といえるでしょう。老化を遅くするために、ぜひ毎日欠かさず補給していただきたいと思います。

高吸収型コラーゲンが関節をスムーズに

コラーゲンはどのように補給すればいいのでしょうか。豚足や鶏の皮などに含まれますが、毎日摂取するのは現実的ではなく、消化吸収もよくありません。そこで、「コラーゲンペプチド」での補給をおすすめします。

一般的なコラーゲンは細長い棒状ですが、ペプチドにすると大きさが小さく、長さも短くなります。すると、体内への吸収が早まり吸収力も高まるのです。コラーゲンペプチドが体内に入ると全身の細胞に指令を出し、筋肉や骨、血管、内臓、肌の若返りが促されます。

腰部脊柱管狭窄症や変形性膝関節症などの関節の悩みにも、コラーゲンペプチドは役立ちます。

関節は骨と骨を連結し、なめらかに動かす役割を担当。骨と骨の表面は、水分をたっぷり含んだ軟骨で覆われています。軟骨は骨と骨の衝突を防ぐ、クッションのような働きをしています。

軟骨を形成しているのは、軟骨細胞です。軟骨細胞は加齢とともに変性し、炎症を起こして徐々に少なくなっていきます。すると軟骨はすり減り、クッション機能が低下。骨と骨が衝突しやすくなって関節に痛みが生じるのです。さらに、軟骨を支える骨にも大きな衝撃が加わって変性し、関節の動きが悪くなってしまいます。

コラーゲンペプチドは関節の軟骨細胞に働きかけ、軟骨成分の産生を促進し、変性も抑制。軟骨を支える骨を正常化させます。その結果、関節の痛みが改善し、動きもスムーズになるのです。

変形性膝関節症の人を対象に行った試験を紹介しましょう。A群にはコラーゲンペプチドを1日10㌘摂取、B群にはプラセボ(偽薬)を摂取してもらいました。すると90日後、A群は、9割以上の人が痛みの軽減を実感したのです。さらに、関節を支える骨の変形が抑えられたことが、画像でも確認できました。

私は、愛媛大学・抗加齢予防医療センターに来院される患者さんにコラーゲンペプチドをすすめることも多く、実際に若々しくなる方が少なくありません。

適度な運動に加えてコラーゲンペプチドを毎日摂取すれば、いつまでも元気に歩ける丈夫な足腰になることができるはずです。


メニュー