コラーゲンはタンパク質の一種で、「細胞同士を結び付ける」「支える」「外との境界線をつくる」という役割を果たしています。私たちの体を支え、構成している重要な成分のひとつです。
コラーゲンはカラダのどこにある?
![コラーゲンとカラダ](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg0o0Z3GjCDEaGIVuergyG4uG-ZsEwNe2cqB3JGZXjqOWv0_X5U8EfK6z3xM5UvI3y2Pw6DsIp7ECdS4DYoDFNPL-S31ciVsWz9rpiRy8Y4YU_FahGR7MJ6vHI4uotk75XEAZl9CugNBco/s600/collagen_45_main.jpg)
コラーゲンとは?
コラーゲンはタンパク質の一種で、私たちの体を構成する重要な成分です。人間の体は、体重比でみると約60%が水分、約20%がタンパク質、約15%が脂肪、残りが無機質となっています。体重の約20%あるタンパク質のうち、その約30%をコラーゲンが占めています。
人体の構成(重量比)
![カラダの構成要素と比率](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhxym9V04T9lRIXWmhBWF-aVGy83Dw1uNVVDF4XK3f-4J9f4heyfJMaIyEMXfDh85YEO0EzoYLcxzBzXLpc_GCMM2Ghu2y6jKUDMilm50_3-Q9d6_NmiMDHaG4P6dpN5g8wmoA5vRcjFDE/w640-h350/image.png)
また、コラーゲンはカラダのどこに多く含まれているかというと、約40%が皮膚に、約10~20%が骨・軟骨に存在しています。その他、コラーゲンは血管や内臓にも存在し、まさにカラダの基盤の役割を果たしているといえます。
コラーゲンの体内分布(重量比)
![カラダの中のコラーゲン](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj_6Ra4378be2TUsYg_jp3nm6XBXFuHtb8sf3l6m4TaTPw-4OTOjsU85EYAc9d2KeS9jCvRCzgVDufhE7oow5wq74_GwGsBTtmn9rQEb2WeD1PIP3-7r9pL6QesCH8feaZMO6jltkIH7y0/w640-h368/image.png)
コラーゲンの役割
コラーゲンは「細胞同士を結び付ける」「支える」「外との境界線をつくる」という役割を果たしています。細胞と細胞の間には、コラーゲンを主成分とする細胞外マトリックスが存在し、外から細胞を守っています。この細胞外マトリックスは、体の内側からほかの組織を支え、また結びつける役割の支持組織に多く存在しています。すなわち、体が形作られるのはコラーゲンのおかげなのです。
![カラダのなかのコラーゲンの役割](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEizX5EU4c3fXfLU8xIUK_G_VFTSVfUkG4qKvz5A867-zHSw4nTjRWrKlVOkj0fZ9ydVOgVTrg0zKXfW3Cer03jljLU3x6DVKGhbyaJ3RcBPWEW6r01uqWQQjqMmsEc9GXUb8c_lUaI7KpA/w640-h260/image.png)
コラーゲンの構造
コラーゲンは、3本の鎖がコイルのように巻いている「3重らせん構造」という形をしています。この鎖1本1本は、1,000個ものアミノ酸がつながってできており、このつながり方にもコラーゲンならではの特徴があります。それは、「グリシンーX―Y」(X、Yはいろいろなアミノ酸を示すので、グリシンとほかのアミノ酸が2つつく形)という配列がひんぱんに繰り返されるということです。また、コラーゲンはさらに強度を高めるため、分子と分子の間をさまざまな化合物で橋かけしています。これを「架橋」といいます。
![コラーゲンの構造](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEijuaYJ4GsViKXAGjMT9-kRqAbXPwr_gW3sYXn6Zf-Hi5MBHqpnu4hkTUDfSXJmyHvUF5gOmmu0orM_EyRoBp_1MvkpYDHmks-lZQRV3_zIRJU4UxMKsxmKUdiD3MqwomrHIPyIox90dVg/w640-h210/image.png)
※『コラーゲン完全バイブル』(真野博著、幻冬舎メディアコンサルティング)より