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気温や湿度が高くなると、心配なのが熱中症。暑さを避け、体力をつけるとともに、水分をきちんととることが予防のポイントです。

早めの水分補給がカギ
熱中症を予防しよう!

熱中症予防

気温や湿度が高くなると、心配なのが熱中症。重症になると命に関わることもあります。暑さを避け、体力をつけるとともに、水分をきちんととることが予防のポイントです。

脱水状態は熱中症のはじまり

熱中症は気温が高いなどの環境下で、体温調節の機能がうまく働かず、体内に熱がこもってしまうことで起こります。特に、急に気温が上がり、蒸し暑くなる梅雨明けごろは、体が暑さに慣れていないため注意が必要です。
基本的な予防策は、暑い日の外出を避け、涼しい服装やエアコンで体温調節をするなどで暑さを避けながら適度な運動で体力をつけることや、体調が悪い日は無理をしないことなどが挙げられますが、意外と忘れられがちなのが「水分を十分に摂る」こと。夏は湿度が高いため、体内で水分不足になってものどの渇きを感じにくいのです。しかし、脱水状態は熱中症の初期症状。放置しているうちに本格的な脱水状態となり、熱中症を引き起こすもとになってしまうので要注意です。

<熱中症を防ぐために>

  • 暑さを避ける
  • 人と十分な距離がとれるときは、適宜マスクを外す
  • こまめな水分補給
  • 日ごろから体温チェックなどの健康管理を
  • 暑さに備えた体力づくり
※政府広報オンライン
令和3年7月7日「熱中症は予防が大事!3密を避けながら、十分な対策をとりましょう」より

水分補給はのどが渇く前に
高齢者は時間を決めて

水分補給のポイントは、成人であれば「のどが渇きそうになったら飲む」。一回につきコップ一杯程度の量(150~200ml)をこまめに飲むようにしましょう。気力や集中力がなくなり考えがまとまらなくなったり、気分が悪くなったり、足がつったりしたら水分が不足しているサインと考えられますので、すぐに水分補給を。
高齢者はのどの渇きを感じにくいため、服薬のように時間を決めて水分を摂る方が忘れずにすみます。特に、睡眠中に脱水になりやすいので、寝る前と、起きた直後に摂るようにすると良いでしょう。
子どもは代謝がよく、すぐ汗や尿になって排泄されやすい上、筋肉量が少なくたくわえもきかないので、「好きなときに、好きなだけ」飲ませるのがポイント。
なお、飲み物は糖質過多にならないよう、水かお茶がベストです。

<水分補給のポイント>

  • のどが渇きそうになったら、こまめに飲む
  • 高齢者は時間を決めて
  • 子どもは好きなときに、好きなだけ
  • 水かお茶がベスト

「夏野菜」と「とろみ」で食事からも水分を!

きゅうりやナス、トマトといった夏野菜には水分を多く含むものがたくさんあるので積極的に。また、あんかけやカレーなどのとろみがある料理も水分が豊富。のどごしも良く食欲がないときにもお勧めです。

熱中症のサインが出たら、すぐ病院へ!

熱中症は、最初のうちは意識があり軽症のように見えても、急激に悪化し命に関わるおそれがあります。身近な人が次のような状態の場合は、すぐ病院へ連れていきましょう。特に高齢者や子どもは自分から具合が悪いことを発信しにくいので、周囲の気づきが大事です。

<熱中症のおもなサイン>

□顔が赤く、ひどく汗をかく(ただし進行すると暑いのに汗をかかないことも多い)
□筋肉痛のような手足の痛み
□だるさや吐き気、頭痛
□話しかけても反応が鈍い

危険な暑さを事前に知らせる「熱中症警戒アラート」

熱中症のリスクは気温だけでなく、地面からの照り返し(=輻射熱)や湿度も関係します。それらの要因を考慮した「暑さ指数(WBGT)」を指標に、危険な暑さが予想される場合に気象庁と環境省から発信されるのが「熱中症警戒アラート」。テレビやラジオ、両省庁のウェブサイトで発表されるほか、メールやLINEで個人へ通知するサービスもあります。

「環境省 熱中症予防情報サイト」 https://www.wbgt.env.go.jp/

お話を伺った方

済生会横浜市東部病院 患者支援センター谷口 英喜(たにぐち ひでき)先生プロフィール

記事執筆

福田真由美様プロフィール

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